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Thu.

西尾劇場(その2)

こんにちは、MITSUIです。

そんなわけで、西尾劇場の中がどうしても見たくて、次の日もフラフラと劇場の前まで来てしまったのです。
前日確認した上映時刻に合わせ、この日は、昼の12時ちょっと前に着くよう、正面玄関の駐車スペースに車を乗り入れました。

カメラバッグを手に車を降り、入り口へ。扉を引いてみたが、どうやらカギがかかっている様です。
「12時上映開始」の看板は、やはり出しっ放しのモノで、劇場はとうに閉鎖されてしまっているのだろうか。
半ば諦め、外観の写真を何枚か撮って帰ろうとしていたその時、2名の関係者らしき人影が館内に入っていくのが見えました。

一人は、私と同年輩に見える男性、そして、たぶんそのお母様とお見受けする女性、の二人。

近づいて、「あの? 上映はあるのでしょうか?」と、恐る恐る男性の方に声をかけると、「はい、本当は今月末まで上映を続ける予定だったのですが、あまりに人が来ないもんで、中止にしたところなんです。」と残念な答えが返って来ました。
しかし、そのすぐあと、「でも、見学でしたらどうぞ」と、なんと、親切に中に招き入れてくれたのです。しかも、撮影の許可を訪ねると「どうぞ」と館内の電気まで着けてくれました。
御礼を言いながら中に入った私は、さっそく館内を撮影させていただくことに。

まずは、ロビーの様子から。
今は駄菓子コーナーとなっていますが、壁に掲げられたスターのスチールや、古い映画のポスターなどが当時の面影を残しています。

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つづいてホールを見せていただきました。
もともと芝居小屋からスタートしたと言うだけあり、非常に広い舞台が備えられています。(全盛の頃は、花道まであったらしい。)

客席は、二階席まで用意された贅沢な作り。
椅子は、中央だけ新しいモノに取り替えてあり、両端は当時の古いモノがそのまま置かれているとのこと。
「造りとしては、昔のモノの方が、リクライニング機能も着いていて上等なんです」と説明してくれました。

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一通り撮影を終え、ロビーに戻ると、入り口のモギリ席に腰を下ろしていた、先ほどのお母様らしき方が、「どこからおいでになった」と声をかけてくれました。

「安城です。でも、ココのことは知りませんでした。」
そう答えると、「新聞や雑誌でたまに取り上げられてね、掲載されて暫くの間は何人かお客さんが来てくれるんだけどね」っと、幾つかの記事の切り抜きや雑誌の掲載ページを見せてくれました。
それをキッカケに、こちらからも色々と尋ねると、それに答えていただく形で、この劇場の生い立ちなどを聞かせていただくことができました。

聞けば、この劇場は、昭和の初めに芝居小屋としてスタートしたそうです。
当時、この辺り一体は非常に栄えた地で、この小屋も大勢の客で賑わっていたとのこと。
往年の時代劇スター「高田浩吉」が来たときなど、この小さな小屋に3000人が詰めかけ大騒動だったらしいです。

映画は、まずは洋画の上映からはじめたとのこと。
その後、東映路線に移っていったそうが、東映の売れ筋シリーズが沢山あって、なかなかの盛況振りだったと言うことです。
日本映画全盛期を過ぎてからも、時折大ヒットする作品があった様で、「嗚呼、花の応援団」や「セーラー服と機関銃」の時などは、かなりの人で賑わったとのことです。

もちろん当時は、今のデジタルと違って、全てフィルムで上映されていたわけですが、そのフィルムも潤沢に支給されていたわけではなく、1本のフィルムを隣町の映画館と掛け持ちで使用していたとのことです。
列車事故でフィルムが届かなかったこともあって、何とか別作品を用意してお客さんに謝罪したこともあったそうですが、時代が良かったのか、当時のお客さんの気持ちに余裕があったのか、それほどの大事になることもなく許してくれたとの話でした。

実は、この小屋は、経産省の「近代産業遺産」に指定されているとのこと。
しかし、特別に補助金が出たわけでもなく、ココを維持して行くのはかなり大変だと言っておられました。
また、当時としては相当豪華に作られた建物なので、天井が高く、修理をしたくてもなかなか引き受けてくれる職人さんがいないと嘆いてもおられました。

あまりにも楽しい話ばかりだったので、時の経つのを忘れてつい聞き入ってしまいましたが、気がつけば1時間近くが経っていました。
御礼を言って、「次回上映がある時には、是非また来させていただきます」と言うと、フィルム用の映写機しかなく、デジタル主流の昨今、フィルム作品がなかなかないのが現実で、次回作はまだハッキリと決まっていないとのことでした。

「前もって電話で確認してからおじゃまします。」と言うと、「近いので、いつでも来てください」と言っていただけました。
且つての映画少年にとって、何だかものすごく幸せなヒトトキでした。

07:50 | MITSUI | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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